ユニット品組立、サブ組立を外部委託するメリットについて

現代の製造業は様々な課題に直面しています。

作業現場で抱えている課題を解決する方法として、

製品組立を全て自社で行わず、簡単に組み立てることができるユニット品組立やサブ組立を外部委託する方法があります。
本コラムでは、ユニット品組立、サブ組立を外部委託するメリットについて解説していきます。

1 人手不足の解消

少子高齢化や団塊世代の引退で、現在の製造現場は慢性的な人手不足に陥っています。また製造現場は危ない、汚い、きつい、といったイメージが強く、募集してもなかなか人員が集まりません。

そのような状況下、ユニット品組立、サブ組立を外部委託することにより、慢性的な人手不足を解消することができます。単純な作業を外部委託し、 その分、社内ではもっと重要な作業へ人員を割いたりすることができます。

また外部委託ではなく、派遣で対応している企業も多く見受けられますが、教育訓練にかかる時間と費用を考えると、実績がある外部に委託する方が効果的です。

2 より高度な人材育成が可能に

人手不足に加え、昨今は多品種少量化が進み、作業者は膨大な知識を身に着ける必要があります。

単純作業を外部委託すれば、空いた時間を熟練者からの技能継承に充てたりすることができ、熟練者が引退しても、安心して作業を続けることができるようになります。誰にでもできる作業は、積極的に外部を活用した方がより効果的です。

3 柔軟な生産計画が可能に

単純作業を外部に委託すれば、その人員をより高度な作業へ配置することが可能になります。

また社内で賄いきれない工数を受注した時だけ、外部委託を利用する方法もあります。せっかくの営業チャンスを逃すこともありません。一貫生産体制のサプライヤーであれば、組立に必要な部品の調達(製作)も一緒に委託でき、現場だけではなく、調達業務や生産管理業務の削減にもつながります。外部委託以外に、派遣で対応することは可能ですが、それなりに教育時間と人件費がかかります。

対象ユニット:超高圧遮断器ユニット

※写真はイメージです

  1. お客様からの図面受領・・・既存組立実績図番数200種類
  2. 部品表(BOM・構成表)の作成・・・1機種における最大部品点数500点/過去実績製作部品点数2,885種類
  3. 購入品・調達品の仕入先選定・・・購入品仕入先約32社
    ※仕入先の品質管理・・・定期的な品質監査・JISQ9100に基づいた特殊工程の承認作業を含む
  4. 部品マスター(工程設計)の構築・・・工程数3~12工程/特殊工程委託サプライヤー含め約30社
  5. 材料マスター(手配先・材料寸法)の構築・・・鋳物・ロストワックス等材料仕入先約20社
  6. 生産計画・実発注・・・1機種における当社注文書発行枚数200~300枚
  7. 部品製作・・・豊富な生産設備とバーコード管理によるリアルタイム進捗管理
  8. 品質保証・・・全製品の検査記録電子データ管理
  9. 仕入製品の検収処理・・・1機種における当社検収数200~300件
  10. 完成品のピッキング作業・・・在庫保管置場の確保・最大500点のピッキング業務
  11. 実組立・・・アドレック社のデジタルトルクレンチ「プロレンチ」・組立ナビゲーションシステム「デジプロマスタ」を用いたトレーサブルな管理体制・ネジ締め/圧着/はんだ付け等の特殊工程保有の作業者による高品質な組立
  12. ユニット動作試験結果の保管・・・全ユニット品の検査記録電子データ管理
  13. 週2回の自社トラック便による定期的な納入・・・組立品に付き物の【支給 部品】の引取りにも対応可能

当社では上記の様な流れで、ユニット品の調達・組立・出荷を行っています。
見えない部分のコストが相当量必要な事がお分かりいただけるのではないでしょうか?

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