モノづくり企業と直接取引した方が良い4つの理由

③実際にメーカーの工場を監査できる

一般に、モノづくりを行っている企業では工場監査が広く行われています。
自社の工場を内部の人員で行う監査(第一者監査)、お客様が行う監査(第二者監査)、ISOなどの認証機関が行う監査(第三者監査)、というように様々な立場の方が工場監査に携わりますが、その目的はどれも同じく、以下の確認を行う事です。

  • 品質マネジメントシステムが適切に機能しているか
  • お客様の要求事項や適用される法令規制に適合したモノづくりが行われているか
  • 継続的改善や不適合の再発防止がきちんと行われているか。
当社でもサプライヤー企業様の工場監査を定期的に実施させて頂いていますし、監査を受ける側としても年に数回程度監査を受審しています
お客様の監査については1~2回/年くらいの頻度で受審していますが、最近は実地で行わず書類だけで済ませる簡易的な監査が増えてきています。

一方で、モノづくりの業界ではお客様は自社で設計した部品をサプライヤーから調達し、自社で組立・検査をしてエンドユーザー様に製品を納入するという分業が一般的になっている中で、部品がどのように作られているのかを知らないお客様も少なくないように思います。

当社では、監査に来て頂ければ工場もご案内しますし、製造についての詳細な説明もさせて頂いております。
1度で全てを知る事はできないにしても、実際に自分の目で見た事があるという経験があるのと無いのとでは大きな違いがあるのではないかと思います。

豊富な一貫生産体制の実績がある当社の場合は、鋳物(材料)・熱処理・表面処理等の各メーカー様と既に十分な実績を積んでいることから、工場見学・監査などにも積極的に対応頂けますし、小ロットでの試作対応もスピーディーに検討することが可能です

また、当社と各専門メーカーが直接現場で打ち合わせを行うことで、製造工程・加工順番を柔軟に調整し、思わぬリスクの回避や、工程の改善に伴う納期短縮などの副次的なメリットが生まれることもあります。

ここで商社に調達代行を委託した場合について考えてみましょう。
一般に、商社はいわゆる「商社外し」を警戒してサプライヤーの情報を開示することに消極的です。
そのような状況で、お客様が2次サプライヤーとなるメーカーの監査を行うのは難しいと考えられます。

また、モノづくりの知見と監査のノウハウを持ち合わせている商社は皆無ですので商社自らサプライヤーの監査を実施することは考えにくく、実施したとしても形式的なものにとどまり、有意義な監査になる可能性が低いと思われます。

④将来的にサプライヤーから真のパートナーとなる可能性がある